mineo(マイネオ)がモバイルWiFiのモニター募集を開始しました。その内容と、今後の予想を書いてみたいと思います。
募集の概要
モニター募集の概要によると、
プランは1日3GBプランと、月100GBプラン(1日5GB制限あり)の2種類。
クラウドSIM技術を活用したWiFiサービス。
となっています。
勢力図が変わるか
クラウドWiFiについて、私は以前書いた記事で「非推奨」と明言しています。
これまでクラウドWiFiは、認知度の低い企業による事業展開が目立っていました。資本規模が小さかったり、一般顧客に対する通信サービス提供の経験が少ない会社が運営するサービスが多かったのです。
昨年、複数のサービスで起きた、通信がほとんどできなくなる不具合や、その後の解約、返金をめぐるトラブルも、背景にはこうした事業主体の問題があったと思います。
対して、今回モニター募集を始めたmineoを展開するオプテージは、関西電力の完全子会社で、大手MVNOとして格安SIMサービスを提供してきた実績があります。
mineoがモバイルWiFiに参入することになれば、業界のイメージや勢力図が大きく変わる可能性がありそうです。
mineoの経験値
今回の募集プランも、mineoの運営経験が生きていることを感じさせるものになっています。
1日あたりの制限をかけているのは、特定の日に通信が集中して、通信品質が下がるのを防ぐため。テスト段階から2パターンの制限を設定しているのは、これまでの知見があればこそと感じます。
100GBプランの1日5GB制限は、やや利便性に欠けるところがあるので、今後もう少し柔軟な設定になるといいな。
ベース回線
mineoのクラウドWiFiということで、気になるのはベースとなる回線です。もちろんmineoからすれば、キャリアから借りている自社帯域を使うのが理想的なのは間違いありませんが、募集概要には次のような一節があります。
"制限超過後の通信速度は、128kbpsとなります"
128kbpsというのはキャリアの制限速度なので、これは、少なくともキャリア本体の回線も使う、ということではないでしょうか。ちなみに、mineoの制限速度は200kbpsです。
あえてキャリア回線を使うとすると、その理由として負荷の分散が想像されます。
MVNOは平日の朝、昼、夕など、みんながスマホを使う時間にどうしても遅くなりやすいです。こうした時間帯にはキャリア回線に接続し、空いている時間帯は自社帯域に繋ぐ、という運用を考えているのかもしれません。
SIMとの住み分け
もうひとつ、既存のmineoサービスとの住み分けについて。
この点は、先日のプラン改定で30GBを廃止して、いちばん上を20GBにしたというのが、ひとつの答えかもしれません。小~中容量は格安SIM、大容量はクラウドWiFi、という仕分けです。
旧プランの30GBは、税込みで6,000円を超えていました。クラウドWiFiは100GBで4,000円程度が相場なので、mineoのモバイルWiFiにもお手頃な価格を期待したいですね。
3GB/日 3,480円
100GB/月 3,980円
税別、端末レンタル込、縛りなし
くらいでどうでしょうか、と期待を込めて予想してみます。そもそも正式に参入するかどうか、参入するとして、プランがモニターのままになるのかどうか、わかりませんが。
当たるといいな
今回のモニター募集、私もエントリーしています。倍率は高そうですが、もし当選したら、また記事にしたいと思っています。
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