自宅用Wi-Fi回線の選択肢

※今回はROとは関係ない記事です

ひとり暮らしでのネット回線

知人から、赴任先の宿舎のインターネット環境をどうしたらよいか？と相談を受けて簡単なメモを作ったので、ついでにブログにも載せておきます。

作成の経緯上、多分に主観が混じっています。ある程度調べて書いていますが、誤りがあるかもしれません。概要を示すことに主眼を置いたため、かなり内容を絞っています。

価格は税込みで100円未満切り上げ、限定特典等を除外した素の値段。情報は2021年3月20日時点のものです。（2021年4月1日更新）

条件

赴任先の事情で有線回線は困難が予想されるため、工事不要の無線から選ぶ。

1、ソフトバンクAir

通信制限なし。夜は速度が落ちる。ソフトバンク回線ではあるが、速度が出ない報告、Air固有の不具合報告がわりとある。自宅外持ち出し不可。

初期 3,300円　月額 6,000円
端末レンタル代込み
2年縛り　違約金 9,500円

2、UQ WiMAX

WiMAX回線。赴任先で繋がる可能性は高いが安定性は不明。窓際じゃないと速度が低下する。3日間に10GB以上または15GB以上（プランによる）で通信制限（1Mbps）。

代理店のキャンペーンは契約条件が非常に複雑、高額違約金地雷が多数埋まってるから気をつけろ。何とかWiMAXがこぞって【公式】を名乗っているがUQが本家だ。

あと検索で多数出てくるWiMAXわっしょいの記事はほとんどアフィだぞ。

初期 3,300円　月額 4,300円
端末 16,500円
2年縛り　違約金 1,000円

3、クラウド系wifi

複数の運営会社で深刻な事故があったため非推奨。回線はソフトバンクが多い。大容量、低価格で海外でも使える場合が多い（事故らなければ）。通信制限の速度は契約によるが、一例として128kbps。

（ZEUS WiFiの100GB料金）
初期 3,300円　月額 3,900円
端末レンタル代込み
2年縛り　違約金 9,500円

4、物理SIMありのwifi

ほぼソフトバンク回線。20～100GB程度まで選べて価格も安かったが、大人の事情によりかなり先行きが不透明になっている。突然の契約打ち切りもあり得るので、使う側に対応力が求められる。通信制限の速度は契約によるが、一例として128kbps。

（FUJI WiFiの100GB料金）
初期 3,300円　月額 4,400円
端末レンタル代込み
1年縛り　違約金 5,500円

5、MVNO（格安SIM）

ドコモ、au、ソフトバンクから選べる。概ね20GB以下なので自宅用には厳しい。平日の朝、昼、夕に速度が落ちる。通信制限の速度は契約によるが、一例として200kbps。

（mineoの20GB料金）
初期 3,800円　月額 2,000円
端末 10,500円
縛りなし

6、楽天モバイル

楽天回線。赴任先で繋がる可能性は高い。WiMAX同様、窓際じゃないと速度が低下する。1日に10GB以上で通信制限（3Mbps）。

繋がれば最強だがauローミングという独自仕様があり、これに捕まると途端に月5GB制限にはまる（超過後1Mbps）。持ち運び不可でもよければ、楽天回線に固定できるルーターがある。

初期 0円　月額 3,300円
端末 14,000円
縛りなし

7、ギガホプレミア

ドコモ本家。上記1～6はいずれも、通信の安定性に懸念を抱えている。ギガホプレミアは料金こそ高いが安定性、信頼度の高さでは他を寄せ付けない。月60GBで通信制限（1Mbps）。

名前の似た5Gギガホプレミアならなんと通信無制限だが、対応ルーターの情報が不足しているので慌てて契約しないほうがいい。参考までに、ほぼ確実に使えると思われるルーターのドコモオンラインショップ価格は69,000円。

初期 0円　月額 7,300円
端末 10,500円
2年縛り　違約金 1,100円

8、ahamo

ドコモ本家。ギガホプレミアの20GB版かと思いきや、じつは5Gプランなので対応ルーターが限られる可能性がある。情報が出てくるまでは非推奨。容量的にも自宅用には厳しい。通信制限は1Mbps。

初期 0円　月額 3,000円
対応端末不明
縛りなし

9、mineo乞食

5の派生型。例えば2,000円で20GB契約し、必要に応じてメルカリでパケットギフトを調達（1GBあたり60円）、さらに「ゆずるね。」で夜間フリーを獲得したうえで通信量の多いタスクを夜間帯に集中投下することで、大容量と格安を両立しようというアイデア。

mineoには生活スタイルや好みによって、他にも様々なタイプの乞食が存在する（私もその一人だ）。mineoが一部からカルト的な支持を得ている秘密はここにある。

補足

自宅用単体としてではなく、スマホとの組み合わせで考えることで、最適な答えが変わってくる可能性がある。

例えば、自宅とスマホの通信量が合わせて60GB程度ならば、ギガホプレミアを入れたモバイルルーターを持ち歩き、スマホには楽天モバイル（使わなければ月額0円）を挿しておくのもいいだろう。

あるいは、自宅回線が20GBでは少し不安という状況であれば、スマホのプランに多少余裕を持たせておいて、いざという時にはテザリングでパソコンなどを繋ぐようにすれば、20GB契約でも何とかなるかもしれない。

いまは5Gへの過渡期にあたり、数年後には通信環境が変わっていることが予想される。もちろん、自身のライフスタイルも変化していくかもしれない。その時どきに合わせた最適な通信のために適宜、契約見直しをはかっていくことも大切だと思う。


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