気付いたきっかけ
知人(以下Aさん)と知り合ったのは、ある音楽関係のアプリでした。
その後ツイッターでも繋がるようになり、インスタを始めたというのでフォローしました。
始めて日が浅いこともあって、Aさんの投稿は数件のいいねと、たまにコメントが付く、という感じが続いていました。
ところがある日、ふと見ると、数千人のフォロワーが付いていたのです。バズった投稿があったわけでもないのに。
フォロワーを見てみると
私はつい気になって、Aさんをフォローしている人たちを見てしまいました。
そこに並んでいたのは予想通り、外国人らしいアカウントばかり。それも似たようなアイコン、どこかで拾ってきたような画像の投稿、やたらと多いフォロー数、などなど。明らかに普通のアカウントではありません。
Aさんの怪しいフォロワーは、その後も増えていきました。
やり取りは一応ある
フォロワー数が増えるに連れて、Aさんの投稿にはいいねが数十件付くようになりました。コメントも、「cute!」のような簡潔なものながら、以前よりも件数が増えました。Aさんもコメントに対し、「Thank you」などと返しています。
いいねやコメントも込みで、何らかの契約があるのか、純粋にAさんのファンが増えたのか、それはわかりません。
ただ、最初の頃に見かけた、Aさんの知り合いからのコメントは、見なくなりました。率直にいえば、私もそうです。
投稿にも不審な点が
Aさんのフォロワーが急増した頃から、Aさんの投稿内容も少し、変わっていきました。
以前は漫画やネイル、ランチなど、ごく普通のことを投稿していました。
最近は、「今日は収録」のような言葉と共に、テレビ局前での自撮りを載せていたりします。Aさんがテレビに出たという話は聞きません。
「メディアのお仕事」として投稿された画像は、調べてみると、とあるアプリのユーザー体験会でした。
他のSNSはどうか
Aさんのインスタ以外のSNSを、改めて見てみました。
ツイッターはフォロー、フォロワーとも250人ほど。ひとりごとのようなツイートが多く、ごく普通のアカウントという感じです。
知り合った音楽アプリはフォロー、フォロワーとも数十人。ツイキャスのサポーターも数十人。Youtubeの動画は、いちばん伸びた投稿が数百回再生されていました。
やはりインスタだけ、異質な印象を受けます。
Aさんの目的は何なのか
もちろん、Aさんのインスタが虚飾だと決め付けることはできません。虚飾が悪いことだとも思いません。ただ、もやもやしたものが残るのも事実です。
仮に、Aさんがインスタのフォロワーを買っているとするなら、その目的は何なのでしょうか。
Aさんは有名人ではありません。音楽の好きな、私たちと同じ一般人です。フォロワー数を水増ししたところで、案件が来るようなことはないでしょう。
いまは、一般の人が事務所に所属することも、特別なことではなくなっていますが、Aさんはフリーで活動しているようです。ノルマや競争といったものとは、無縁そうです。
ならば、なぜ。
AさんのSNSでの書き込みをみると、推してほしい、有名にしてほしい、という言葉が多く出てきます。
もしかして、それが仮そめのものであっても、みんなに推されているって、感じたかったんじゃないだろうか。
そう思ったら切なくて、泣けました。
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